カポナータ
イタリアの地中海に近い地方では、フランス料理の「ラタトィユ」(ズッキーニなどの野菜をオリーブオイルとトマトソースで炒めて煮込んだ料理)に似た、「野菜のごった煮」ともいうべき料理をよく見かけます。
南イタリアのシチリア島の伝統的なごった煮料理は、「カポナータ(Caponata)」
です。フランスのラタトゥユとの違いは、ラタトォユの主役がズッキーニであるのに対し、カポナータは、シチリア半島名産のナスの料理だということ、ナスをオリーブオイルで揚げて味付けにワインビネガーを用いることから、「揚げナスの甘酢煮」に近いイメージです。
カポナータ
◆材料(4人分)
・トマト・・・2個
・ナス・・・4本
・玉ネギ・・・1/2個
・ニンニク・・・1片
・オリーブの実・・・12個
・ケッパー・・・大さじ1
・松の実のロースト(あれば)・・・大さじ1
・生のバジル・・・10枚
・砂糖・・・大さじ1
・白ワインビネガー・・・大さじ3
・オリーブオイル(エキストラバージンオイル)・・・大さじ4
・揚げ油(オリーブオイルが良い)・・・適宜
・塩、コショウ・・・適量
◆作り方
1.トマトはヘタと種を取り除き、1cm角に切ります。
2.ナスはヘタを取り、1.5cm角に切ってから、170度の油(できればオリーブオイル)で巣揚げします。
3.セロリは軽くゆでて、1cm幅に切ります。
4.玉ネギは粗くみじん切りにし、ニンニクもみじん切りにします。
5.鍋にオリーブオイル(エキストラバージンオイル)と4を入れ、弱火でじっくりと炒めます。
6.オイルに香りが移ったら、2のナス、3のセロリを加え、オリーブの実、ケッパー、あれば松の実を加えて中火で炒めます。
7.砂糖とワインビネガーを加えます。
8.7の鍋に1のトマトと、ちぎったバジルを加えてふたをし、弱火にして焦げ付かないように途中で混ぜながらじっくりと蒸し煮にします。
9.塩、コショウで味を調え、器に盛って召し上がれ!
*食べる直前にバジルの葉を散らしてもGood! 粗熱を取ってポーチドエッグをのせて崩しながら食べるのも良し! 煮込んだあと、一晩置いて味がしみ込んだところをキンキンに冷やして前菜としていただくのも絶好です!